Q&A
Q1:ピアノを再開したいが、長いブランクがあります。あるいはピアノ初心者のためテクニック的に不安があります。大丈夫でしょうか?
A1:大丈夫です。ジャズピアノを学ぶ上ではピアノの演奏技術はクラシックほど重要視されません。そもそもクラシックとジャズではピアノの弾き方がかなり異なります。テクニックに不安のある方にはジャズピアノ修得のためのさまざまなフィンガーエクササイズや練習法もご提案させていただきます。また、少し異なる観点からお話させていただきますと、ピアノが不得手な方でもそれなりに音楽になるのがジャズピアノの良いところです。例えばセロニアス・モンクなどはその良い例でしょう。決してテクニック的に素晴らしいプレイヤーではありませんが、いかにもジャズピアノ的な素晴らしい作品をたくさん残しています。さらにホレス・パーランというピアニストにも目を向けてみますと、彼は幼少の頃、病気の後遺症のため右手の2本の指が不自由になってしまいました。それでも、ブルーノートをはじめたくさんのレーベルに名盤と呼ばれる作品を残しています。
Q2:ジャズのレコード蒐集やオーディオが好きで、今までは聴くことの専門でしたが、思いきってジャズピアノを弾いてみたい。大丈夫でしょうか?
A2:先の質問の答えにもありましたが、大丈夫です。ピアノのテクニックに関しては何とかなります。むしろリスナーとして多くの音源に接してこられたわけですから、ジャズのエッセンスやリズム、感覚的なものは、よくお分かりになってらっしゃる方々が多いのではないでしょうか。是非、実際のピアノ演奏でもジャズの楽しさを存分に味わっていただきたいと思います。
Q3:独学でジャズピアノを練習していますが、なかなか上達しません。どうしてでしょうか?
A3:ジャズピアノは学ぶべきことがたくさんあります。基本的なコードの押さえ方ひとつとってみても、一般的なポピュラーやロックで使われるコードヴォイシングとはかなり違いがあります。このようにコードヴォイシングのみならず、ジャズ特有の約束事のようなものがたくさんあるのです。そのあたりのところをひとつづつ独学で理解していくには膨大な時間が必要となります。ジャズピアノらしいサウンドを奏でる以前の段階で多くのハードルが存在しているのです。
私見ではありますが、ジャズピアノを弾くにあたって、どうしても必要な基礎的な知識などは、できるだけ短期間で身につけ、ご自分の音楽に集中できる環境を作るのが最良なのではないかと考えております。
Q4:講師としての実績はどのようなものがありますか?
A4:長年、音楽専門学校で講師をしてきましたが、特に甲陽音楽学院ではジャズ理論をはじめ作曲法、編曲法、ソルフェージュなど理論系の主要な科目を担当し、実技系ではピアノ実技をはじめアンサンブルやインプロヴィゼーションに関する科目などを担当してまいりました。甲陽の卒業生のなかにはプロとなられた方もたくさんおられます。また、プロとなられた方はプレイヤーのみならず、作曲家や編曲家として活躍されてる方もいらっしゃいます。また、私の個人教室からは音楽大学のジャズ理論の担当教員となられた方もおられます。
Q5:どのような生徒さんがレッスンを受けられていますか?
A5:初心者の方から上級者の方まで、さまざまなレベルの方がレッスンを受けてらっしゃいます。一例を申し上げますと、上級者の方では既にライブハウス等で演奏活動をされているプロの方もおられますし、クラシックの一流プロオーケストラに所属されてる方がジャズ奏法や理論を学ぶためにレッスンを受けてらっしゃる方もおられます。中級者の方では、大学のジャズ研などで、ある程度ジャズ演奏の経験がある方やアマチュアのビッグバンドに所属されてる方などもいらっしゃいます。もちろん、これからジャズを始められる初心者の方もいらっしゃいますし、定年後の趣味としてジャズを楽しむためにレッスンに通われている方もいらっしゃいます。
Q6:どのような姿勢(スタンス)でレッスンされるのでしょうか?
A6:私はバークリーでの学生時代を含め、多くの先生方にご指導を仰いでまいりました。有名、無名を問わず素晴らしい先生もいれば、残念ながらそうではない先生もいらっしゃいました。いろいろなタイプの先生方がおられましたが、教え方や生徒への接し方もさまざまでした。ご自分のメソッド以外でのレッスンは頑として受け付けず、生徒の要望はほとんど受け入れてくれない非常に厳しい態度の先生もいれば、逆にレッスン中はとてもフランクでリラックスした雰囲気なのですが、肝心のレッスンの中身は殆どが音楽業界の与太話に終始してしまい、実のないレッスンとなってしまう先生もいらっしゃいました。
私がレッスンで最も大切にしていることは、まずは手法をしっかりお教えするということです。世間話や無駄話などをして貴重なレッスン時間を無駄にはいたしません。また、生徒さんの要望にはできる限り寄り添い、ご希望に沿ったレッスンをさせていただきたいと考えております。私のメソッドを無理矢理、押し付けることはありません。リラックスした雰囲気のなか、教えるべきことはしっかりお教えし、生徒さんの疑問・質問にしっかり耳を傾けていきたいと思います。
Q7:ジャズピアノを弾くうえでジャズ理論は勉強する必要はありますか?
A7:初歩的なレベルであれば、ジャズ理論に関してはそれほど心配する必要はないでしょう。しかし、ご自分でアレンジや楽曲分析をしてみたいというレベルであれば、ある程度はジャズ理論の理解が必要となってくると思います。また、ジャズピアノも上級のレベルになればなるほど、ジャズ理論の理解は不可欠となってきます。もちろん、どのようなレベルのジャズ理論でもレッスンの中で分かりやすくご説明させていただきますので、どうぞご安心ください。
Q8:ジャズやポピュラー系の作曲やアレンジを勉強していますが、いまいちジャズ理論をよく理解できません。どうすれば良いでしょうか?
A8:作曲を志す方のなかでもいろいろなタイプがいらっしゃると思います。完全に感覚派の方もいれば、理論派の方もおられることでしょう。偉大なポピュラー系の作曲家たちは感覚派が多いイメージあるかと思いますが、意外なエピソードもあります。例えばビートルズ、彼らは正式な音楽教育を受けてはいませんが、実はジョンとポールが若かりし頃、コードについて深く研究したとの記述を読んだことがあります。確かに彼らの作品を注意深く聴いていますと、50年代のポップスやR&Bなどのコード進行を精緻に研究した跡が見て取れます。作曲に関しましては、まずは感覚が第一と思いますが、さらに理論的な能力があれば、ご自分の作曲でおこなったことをいつでも再現することが可能となりますし、さまざまな楽曲の分析も容易となります。またご自分の作曲の能力をより大きく引き出すことを可能とする大きなツールにもなることでしょう。
しかし、独学でジャズ理論を勉強するのはなかなか難しいものがあると思います。私の個人的な考えですが、作曲に必要な理論などはできるだけ短期間で修得し、ご自分の作曲の感覚を大事にされ、なおかつ、学んだ理論や作曲のテクニックをご自分の作品の中で反映できる応用力を身につけられると一段と作曲の能力は向上するのではないかと考えております。作曲やアレンジに必要な理論、あるいはコンポジション、ソングライティングで必要なテクニックに関してはお任せください。作曲やアレンジを志すみなさんが素晴らしいツールを手にするお手伝いをさせていただければと思います。
Q9:ジャズピアノレッスンではどのようなことを学ぶのでしょうか?
A9:主に初心者の方の場合は次のようにレッスンを進めていきます。
1. テンションコードの理解
2. アドリブについて
(レッスン当初から様々なスタンダードを用い、アドリブの学習をしていきます。また、アドリブを構築する上で、できるだけ平易に、その時点で必要なジャズ理論のお話もさせていただきます。)
3. リズムについて
(スイングフィール、レイドバックフィール、タイムの安定化など)
4. コンピング、バッキング
(左手のコンピング、両手を使ったコンピング)
5. イントロとエンディング
6. 様々なヴォイシングのテクニックとハーモナイズ
7. ハーモナイズとリハーモナイズ
※上記はレッスンの進め方の一例です。中級者以上の方や生徒さん自ら取り組んでおられる課題などがある場合は、その点にフォーカスし、必要と思われるレッスンを提供させていただきます。

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